J1の湘南は24日、ブラジル出身のMFオリベイラ選手が23日に急性うっ血性心不全で死去したと発表した。23歳だった。

 死亡推定時刻は23日午前0時頃。クラブによると、オリベイラ選手は21日の練習に普段通り元気な様子で参加し、22日はオフだった。23日の練習に姿を見せなかったことから、スタッフが午前10時すぎに自宅を訪ねると、室内で倒れている同選手を発見。死亡が確認された。行政検視の結果、死因は急性うっ血性心不全と判明。健康状態に問題はなく、既往歴はなかったという。現役Jリーガーの死去について、リーグ関係者は「初めての事例と思われます」と語った。

 オリベイラ選手はブラジルでプレー後、19年7月に九州リーグの宮崎に加入。昨年1月に湘南へ完全移籍し、JFLのFC大阪に期限付き移籍した。同10月に湘南へ復帰し、リーグ戦1試合に出場。今季は公式戦10試合に出場していた。

 元イタリア代表ピルロに憧れるボランチは「ブラジルのクラブは財政的に厳しい」と来日。陽気な性格で、腕には漢字で「神」「信仰」とタトゥーを入れるほどの親日家。「日本に長くいたい。ファンから愛される選手になりたい」と活躍を誓っていたが、23歳という若さでの他界となった。

 現在15位と、J1残留へリーグ2戦を残すクラブを襲った悲報。山口智監督や選手には23日の練習後に伝えられ、湘南はこの日「クラブ一同、オリベイラ選手のご冥福(めいふく)を心よりお祈りいたします」としのんだ。27日のホーム・徳島戦は献花台を設置。選手は喪章をつけ、黙とうをささげる。

 ◆ヒューエル・オリベイラ・ファウスティーノ 1998年1月25日、ブラジル・サンパウロ州バストス市出身。23歳。2015年から母国のコリチーバ、アトレチコ・パラナエンセ、インテルナシオナルでプレー。ブラジルU―15、17代表で主将。19年に九州リーグの宮崎(現ヴェロスクロノス都農)加入。20年1月からJFLのFC大阪、同10月から湘南でプレー。J1通算3試合無得点。177センチ、77キロ。

 ◆現役サッカー選手の主な急死

 ▽元日本代表DF松田直樹氏 松本(当時JFL)に所属していた11年8月2日、松本市内での練習中に倒れて心肺停止状態に。2日後に急性心筋梗塞(こうそく)で亡くなった。享年34。

 ▽カメルーン代表MFフォエ氏 03年6月のコンフェデレーションズ杯準決勝、コロンビア戦で倒れ急死。検視で死因が特定できず、フランス司法当局は「自然死」とした。享年28。

 ▽スペイン代表DFプエルタ氏 スペイン1部セビリアに所属していた07年8月、ヘタフェ戦で心臓マヒとなり意識不明。3日後に死去した。享年22。

 ◆心臓に問題が発生した最近の主なサッカー選手

 今年6月の欧州選手権で、デンマーク代表MFエリクセンが試合中に心臓発作で突然倒れた。医療スタッフによる心肺蘇生処置を受け、一命を取り留めた。アルゼンチン代表FWアグエロは10月、所属するバルセロナの試合中に胸の痛みを訴え病院に緊急搬送。心臓の精密検査で不整脈と診断された。