◆イングランド・プレミアリーグ ▽第1節 アーセナル 2−0 クリスタルパレス(5日、ロンドン セルハーストパークスタジアム)

 2022−23年シーズンの幕開けとなる第1節の初戦が行われ、日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルは敵地でクリスタルパレスに2−0で勝利し、白星スタートを決めた。

 4月4日に行われた昨季の同カードではアーセナルが0−3で完敗。この敗戦をきっかけにシーズン終盤に3連敗を喫したことが今季の欧州チャンピオンズリーグの出場権を逃した大きな要因となった。しかし、今季開幕戦では一転して快勝し、力強い新シーズンの発進となった。

 前半20分に奪った右サイドからのCKを、マンチェスターCから今季新加入したウクライナ代表DFジンチェンコがファーサイドから頭でゴール前に折り返した。そのボールを、FWマルティネッリが至近距離からヘディングで押し込み先制。その後は1点リードのまま一進一退の展開が続き、後半40分にイングランド代表FWサカが右サイドから放った強烈なクロスを放つと、クリスタルパレスDFグエーイがクリアしようと頭を合わせたところ、オウンゴールに。試合終了間際にアーセナルが追加点が入り、勝ち点3を手中にした。

 金曜日の夜に1試合だけ行われたアウェーでの開幕戦。しかも昨季はアーセナルのレジェンド、ビエラ監督が率いる同カードで0−3で完敗。今回は若いチームが90分間集中力を切らさず、しっかり相手を完封して幸先の良い勝利を挙げた。

 白星発進にアーセナルのアルテタ監督は開口一番、「プレシーズンから感じていたが、彼らは準備万端、しかもハングリー。絶対に勝つんだという気迫があふれていた」と語り、喜びを爆発させた。

 さらには「こういうプレーをするんだという意思がそのままのプレーができた。キックオフから試合を支配し、相手を脅かし、非常に生き生きとして、しかもシャープだった」と続けた。昨季は地元ライバルのトットナムに後一歩及ばず、5位に終わって欧州CL出場権を逃した“ヤング・アーセナル”が一夏を過ごして大きく成長したことに目を細めた。

 ところがプレシーズンマッチに一度も出場できなかった冨安はこの開幕戦もベンチ外に。アルテタ監督は前日会見で冨安のほか、スミスロウ、ティアニー、ビエイラの4人の故障者について「彼らは我々にとって重要な選手。復帰してくれれば、チームが強化するのは明白」と話した。一刻も早い回復を祈ったが、冨安の正確な復帰日については言及せず。また筋肉系の故障が長引いている冨安に関しては、「昨季に何度か(復帰を)急がせてしまったことがある」と発言。プレミア初年度に先発レギュラーを射止めたことが諸刃の刃となり、負傷を長引かせている要因と示唆した。