◆第97回センバツ高校野球大会第10日 ▽準決勝 智弁和歌山5―0浦和実(28日・甲子園)
智弁和歌山は7年ぶり5度目の決勝進出。31年ぶり2度目のVへあと1勝に迫った。29日は休養日。横浜(神奈川)との東西横綱による決勝は、30日12時半にプレーボールとなる。
智弁和歌山の主砲が目を覚ました。初回1死二、三塁、4番の福元聖矢が石戸颯汰から痛烈な右前適時打。「とにかく先制点を取ることだけを考えて。自分の打撃ができた結果」。チームはここまでの4試合全て初回に先制点。11年の九州国際大付(福岡)以来5度目の快挙で、7年ぶりの決勝にこぎ着けた。
27日の休養日には、中谷仁監督(45)自ら、右足を大きく上げる独特な“石戸投法”で打撃投手を務めた。「(効果が)ありました。似ていました(笑)」と福元。3回には5本の安打などで3得点、変則左腕を攻略して今大会3度目の2ケタ12安打をマークした。全試合で5点差以上をつける暴れっぷりだ。
今大会、好調な打線の裏で福元は準々決勝まで11打数3安打と苦戦。「言葉では表せないプレッシャーです」と、“智弁和歌山の4番”は聖地でより重く感じられた。ただこの日、目の前の景色が昨夏と重なった。霞ケ浦(茨城)戦、同じ軟投派左腕・市村才樹に4打数無安打、2三振。初戦敗退を喫し「野球人生の中で一番、悔しかった。甲子園の借りは甲子園で」と、今日までの大きな原動力になってきた。
決勝は3連敗中。大一番を前にした主砲の爆発に、指揮官は「彼がこういう活躍をしてくれないと次も勝つことはない」と言い切る。「いかに自分たちの野球を貫けるか」と主砲。重圧を背負い切った先に、31年ぶりの頂点がある。(瀬川 楓花)


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