◆米大リーグ ドジャース6―1ブレーブス(31日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が3月31日(日本時間1日)、本拠地・ブレーブス戦に「1番・DH」で出場。無安打も2四球1盗塁で本拠地をロサンゼルスに移転した1958年以降では球団最多タイとなる開幕6連勝に貢献した。ブルックリン時代に記録した55年の同10連勝にも迫る勢いで、2001年のマリナーズなどがマークしたシーズン116勝のMLB記録更新も夢ではないスタートだ。

 歴史的勝利のきっかけをつくった。初回。1番・大谷は四球を選んで開幕6試合連続出塁とすると、1死からT・ヘルナンデスの先制2ランで決勝のホームを踏んだ。30球団トップとなる最多9得点目。両腕を絞りながら下に伸ばす“マッスルポーズ”で喜ぶ2人の表情が好調なチーム状況を表す。終始リードを奪い「ロサンゼルス・ドジャース」としては44年ぶり、最多記録に並ぶ開幕6連勝だ。

 前回開幕6連勝した1981年はワールドシリーズ(WS)制覇。今季狙う連覇へ向けて吉兆だ。メジャー記録のシーズン116勝どころか、現地では162勝(全勝)ペースと盛り上がる声も。「さすがに無理だね(笑)。まだ最高のパフォーマンスを発揮できているわけでもないし」と冷静なロバーツ監督。3月29日(同30日)に自宅のシャワールームで転倒し、右足首を痛めたフリーマンを欠く中での快勝。MVPトリオそろってのスタメンは2試合のみだが「どの選手を起用しても戦えるのは素晴らしい」と誇らしげだった。

 大谷は今季初の1試合3三振だったが、2四球に足でも魅せた。6回に二盗を決め、2試合連続盗塁。昨年11月に手術した左肩の故障再発防止のため、左手を地面に着かない“新スライディング”に、指揮官は「足からする場合は手を地面に着ける必要はないし、その感覚をつかんできているようだ。特に心配してないよ」。初回には一塁けん制球にヘッドスライディングで帰塁することもあったが、昨季は史上初の「50―50」(50発、50盗塁)を達成した男は今季も3月終了時で「2―2」でシーズン「54―54」ペースと好調な滑り出しだ。

 帰り際のクラブハウスでは米記者に「オヤスミナサイ」と日本語で声をかけられ「おやすみなさい」と上機嫌だった大谷。1日(同2日)は昨季サイ・ヤング賞左腕のセールが相手。難敵を攻略し、LAに歴史を刻む。(中村 晃大)