【大樹】29日に観測ロケット「MOMO(モモ)」の打ち上げを予定している町内のロケット開発会社「インターステラテクノロジズ」(IST、稲川貴大社長)には、社員14人を力強くサポートするママがいる。居酒屋「四季の味 たんぽぽ」(町1条通)の青山利恵子さん(67)。大詰めの作業に追われる社員に食事を届け、地元後援会の設立も呼びかけた。当日を思い、眠れない日々が続くが「必ず成功する」と信じている。

 交流のきっかけは4年前だった。ISTを創業した元ライブドア社長の堀江貴文さんが社員とともに来店した。以前から星空に興味はあったが、ロケット開発は「遠い国のこと」。しかし、ロケットの話を熱く語る姿に心引かれた。

 「私が生きているうちに、宇宙に行けるの?」。帰り際、思わず堀江さんにたずねた。「大丈夫」。力強い言葉に、すっかり魅了された。「この人たちなら、本当にやってくれる」。それ以来、会社にお菓子や弁当を届けるようになった。

 後援会の立ち上げにも尽力した。「まず町民が応援しないと」。常連客の医師大庭滋理さん(60)に相談して会長になってもらい、今年6月に設立にこぎ着けた。後援会は「モモ」をデザインしたTシャツやマグカップを製作し、打ち上げをPR。発足時は12人だったが、会員は1カ月で100人を突破し、法人会員も20社になった。大庭会長は「青山さんはバイタリティーがあって、面倒見のいい人。口だけではなく、必ず行動する」とたたえる。

 打ち上げが迫る中、見学会場の設営準備など後援会の活動も多忙を極める。当日は見学者の交通整理に当たり、おにぎりを握って社員を激励するつもりだ。「若い人たちが遊び歩かず、ひたすら頑張ってきた。おせっかいでもいいから、役に立ちたい」