【岩内、共和】岩内町は酪農学園大(江別市)などと連携し、岩内沖の海洋深層水を酪農に利用するため、共和町小沢の三田牧場で乳牛に摂取させ、健康維持に効果があるか実証実験を行っている。町は「効果が確認できれば、牛の病気予防に利用できる」と期待をかけている。

 岩内町地場産業サポートセンターによると、酪農利用の研究は2015年から開始。16年に酪農学園大でカルシウムやマグネシウムなどミネラルを多く含んだ深層水を出産前の牛に2カ月間与えた。その結果、出産後も牛の血中カルシウム濃度が、深層水を与えてない牛に比べて正常な値を保った。

 出産後の母牛が体内のカルシウム減少によって発症しやすい低カルシウム血症を防ぐ効果が期待できる。本年度は初めて実際の酪農現場である三田牧場で実証実験を行い、実用化の可能性を確かめる。