北見市内で、ハンターがエゾシカなどの有害駆除に対応できないケースが出ている。道猟友会北見支部は市内4自治区ごとに部会を設けている。会員は所属部会の管轄エリア内でしか有害駆除を行えない決まりがあり、ハンターの減少や高齢化が著しい部会では、スムーズに駆除が進まないのが実情。駆除エリアの制限撤廃に向けた動きもあるが、一部農家の反対などで暗礁に乗り上げている。

 「3年前ぐらいからハンターを見なくなったな」。エゾシカに食い荒らされたビートを見つめ、北見市留辺蘂町の60代男性農家が嘆いた。6月下旬、ビート畑と白花豆畑で食害を受けたため、知人を通じてハンターに駆除を頼んだが、来てもらえなかったという。

 市によると、2016年度のエゾシカによる農業被害額は前年度比1230万円増の6210万円。昨夏の大雨でシカの侵入防止柵周辺の土砂が流れて「抜け道」ができた影響もあったというが、被害額増加は5年ぶり。同町瑞穂地区の長瀬順一自治区長(68)は「多くの農家から、ハンターが来なくて困っているという話を聞く」と話す。