札幌ドーム(札幌市豊平区)が取り組んでいる敷地内での環境保全が成果を上げている。植樹をしたり調整池を設けたりしたことで、観察できる生き物の種類は着工前の1997年と比べて、鳥類は1・6倍、トンボは6倍に増えた。札幌ドームは観察会を開くなど豊かな自然環境をPRしている。

 1日に開かれた自然観察会には、小学生と保護者約20人が参加した。国道36号沿いで森林が広がるエリア(約3万5千平方メートル)の散策路では、黄色の羽が特徴のカワラヒワが木に止まっていた。案内したNPO法人生態教育センター(東京)の中村忠昌さんが「ドーム周辺の木のてっぺんによく止まるので、普段も見つけやすいですよ」とアドバイスした。

 人工芝のサッカー練習場そばの斜面の草地には、ホオアカの姿も。その後、子どもたちは昆虫採集にも挑戦した。捕まえた虫の中には、札幌では珍しいトンボ「ヒメリスアカネ」もいた。今回は姿を現さなかったが、エゾリスやキツネに出合うこともあるという。