【陸別】「旅をするように働きたい」―。日本一寒い町として知られる陸別で、冬場は暖房を使わない暮らしを続ける町の元地域おこし協力隊員の秋庭智也さん(45)が、この夏からキャンピングカーを「移動式オフィスカー」として活用する生活を始めた。「誰もやらないことをやりたいだけ」と新たなチャレンジを楽しんでいる。

 秋庭さんは東京都出身。大学卒業後、国際協力のNPO法人などを経て2012年10月から、同町の協力隊員として特産品開発などに3年間携わった。

 昨秋ごろ、時間や場所にとらわれない生活を思い描くようになった。その手段として、以前から関心のあったキャンピングカーを購入することにした。もともと無暖房生活は趣味である登山の冬山訓練として始めたが、不要なモノや執着を捨てる「断捨離」でもあった。「キャンピングカー生活も似たようなもの」と気にならない様子だ。

 仕事現場にはキャンピングカーで移動し、風景のきれいな場所などで外泊をすることも多いという。「夕日を見ながら作るカレーや、そこで飲むコーヒーは格別」と笑顔で話す。