【足寄】町内にある国の天然記念物「オンネトー湯の滝」の池で、外来魚が貴重な二酸化マンガンの生成に悪影響を及ぼしている問題で、地道な駆除活動を続けて数十匹にまで減っていた外来魚は、環境省の昨年までの調査で生息は確認されなかった。同省は池の水温を下げる駆除法の効果によるものとみている。夏に繁殖期を迎えるため「今後も慎重に調査していきたい」としている。

 湯の滝と滝の下にある池は、微生物によって二酸化マンガンが生成される世界的にも珍しい場所として2000年、国の天然記念物に指定された。ところが、何者かが池に放流した外来魚のグッピーとテラピアが繁殖し、二酸化マンガンの生成に必要な藻類を食い荒らす被害が問題になっている。

 足寄町は1999年から駆除に取り組んできた。2013年からは環境省の生態系維持回復事業計画に基づいて実施。池には20〜35度ほどの温泉水が流れ込むため、冬でも25度ほどに保たれる。そこで、外来魚の生存が難しくなる20度ほどに下げる対策を取った。