札幌市内で4月以降に確認されたクマの目撃情報が18日までに47件に上り、クマの目撃が増える8月を前に前年度の1年間を6年ぶりに上回った。18日には南区の簾舞と川沿の住宅街で体長1メートルほどの子グマが相次いで目撃されたこともあり、市は「出会っても刺激せず、静かに立ち去って通報を」と注意を呼びかけている。

 市によると、ふんや足跡などを含む今年4月以降の目撃情報は4月3件、5月18件、6月11件、7月は18日までで15件。合計47件で、前年同期(22件)と比べ倍増している。

 市が調査を始めた2002年以降で最も目撃が多いのは11年の257件。山中の木の実が少なかったことや、果樹園の果物の味を覚えた特定のクマが何度も出没した影響で、件数が急増した。その後、電気柵などの対策が進んだこともあって目撃数は減少が続いていた。

 市などによると、今年、6年ぶりに増えた理由は今のところ明確ではないが、近年は札幌近郊の頭数自体が増加傾向にあることなどが影響しているとみられる。

 18日に目撃情報があった南区簾舞は住宅街のため銃を使った駆除はできず、猟友会会員らが声による威嚇などで追い払った。目撃地点から約300メートルの簾舞中では19日、教職員が通学路で生徒の登下校を見守り、生徒は放課後の部活動を休みにして集団下校した。