札幌市の浄水場と家庭などに水を運ぶ配水管の耐震化率が2015年度時点で、約2割にとどまっている。施設の規模が大きく、毎年の更新には巨額の費用がかかるためだ。市は避難所となる小中学校周辺から優先的に配水管を交換するなど、知恵を絞る。一方、配水池は災害時に応急給水拠点となるため工事を急ぎ、耐震化率は8割を超えた。

 市内の水道施設は1972年の札幌冬季五輪を機に、集中して整備された。このため、40年の法定耐用年数を迎える施設が相次いでいる。市は95年度から本格的な耐震工事を開始したが、15年度時点の耐震化率は配水管24%、浄水場は供給量換算で19%にすぎない。