基礎化学品製造の北海道曹達(ソーダ)(苫小牧)が、札幌に一般社団法人を立ち上げ、道内の研究者の支援活動を行っている。セミナーを開催して異分野の研究者の交流を促したり、研究者と企業の仲介をしたりして、2019年度末までに事業の実現化を目指す。

 法人名は北海道化学事業創造センター(札幌市中央区)。北海道曹達元上席顧問の東乙比古(おとひこ)さん(69)が17年4月に、道内の若手化学研究者の支援に取り組みたいと設立し、代表理事に就いた。

 道内は基礎化学メーカーがほとんどなく、研究者のアイデアを事業化するのは難しいのが実情。東さんは「優れたアイデアを形にしたかった」と話す。化学の中でも異なる分野の研究者同士の交流も進め、共同研究に結びつけたり、企業に紹介したりする。

 センターの主な役割は年1回のセミナー開催や、研究者と事業者への情報提供、行政への協力依頼など。特に1次産業に力を入れ、17年度は水産、18年度は農業・畜産・林業をテーマにセミナーを道内の研究者に周知して開催。本年度は5月に道民生活と深く関わる雪氷のセミナーを開き、除雪や着氷など雪に関する悩み事の解決に化学を応用できる点について議論した。3回とも80〜90人が参加した。