北向きの斜面や谷底に雪が残る知床半島。オホーツク管内斜里町ウトロの日当たりの良い尾根や丘陵地では、草の新芽が伸び始めた。

 大地が雪に覆われ、エサが不足する冬を乗り切ったエゾシカたちは、芽吹いたばかりの軟らかな草を食べ、春を謳歌(おうか)する。明るい日中だけでなく、太陽の光が海面に反射する夕方になっても活発に動き回り、エサを探す。