肉や魚の切り身、ケーキなどの「変わり種」を取り扱うユニークな自動販売機の設置が札幌市内で広がっている。新型コロナウイルスの影響で、営業時間短縮を求められたり、対面販売を中止・自粛したりするなど、通常営業しにくい環境が続いているため店側が工夫。冷凍商品を中心に販売している。時間を気にせず買い物できることなどから、消費者からも好評という。

 焼き肉店「金獅子のヤキニク清田本店」(清田区清田1の1)は24日、肉の自販機を店舗前に設置した。道産牛のカルビ(240グラム1500円)、豚ホルモン(360グラム500円)など10種類が並ぶ。

 カルビを購入した豊平区の会社員男性(46)は「昨年転勤で来たが同僚と飲食店に行く機会がなく、近くの店の味を発掘したいと思った」と話した。

 同店を運営する「フィースト」によると、コロナ下で売り上げが通常時の4割ほどに落ち込んだことから自販機を導入した。渡辺裕人取締役部長(37)は「通常営業に戻った際は、ぜひ店の炭火で味わってほしい」と願った。

 東区には、骨を取り除いた魚の切り身などの自販機が登場。水産加工業「千葉水産」(東雁来7の2)が8月に同社の駐車場に設置した。6、7種類を販売し、商品は売り切れ次第入れ替えている。サケの切り身(500グラム800円)やイカのから揚げ(500グラム700円)などを販売し、平日は計50〜60個ほど売れている。

 7月に開店した菓子店「パティスリーオカシガク」(中央区南4西2)前にはケーキの自販機がある。10種類が並び、「ショートケーキ缶」(大1100円)は1日100個近く売れるという。