サッカーJリーグ1部(J1)の北海道コンサドーレ札幌への注目度が、タイで高まっている。きっかけは同国代表MFチャナティップ・ソングラシン選手(23)の加入。22日には現地でチャナティップ選手が所属していた強豪クラブのムアントンと札幌の親善試合が実現。会場には北海道をPRするブースも設けられ、にぎわった。有望選手獲得により、クラブの知名度向上や収益増、タイからの観光客誘致への貢献が期待でき、サッカーを通じて北海道とタイの結びつきが強まりそうだ。

■親善試合盛況/来道客増に期待

 「ジェイ、ジェイ!」。札幌が0―1で敗れたムアントンとの親善試合。選手たちの帰り際、現地サポーターがチャナティップ選手を愛称で呼んでサインや写真撮影をねだり、瞬く間に数十人の人だかりに。現地での人気ぶりを物語った。

 チャナティップ選手は今年7月から1年半の期限付きで加入。アルゼンチン代表の世界的名手になぞらえ、「タイのメッシ」と評される。タイの有力スポーツ紙の記者が札幌に常時2人滞在し、取材をするほどのスター選手だ。

 札幌の運営会社コンサドーレは野々村芳和社長(45)が2013年に就任以降、同年加入のベトナム代表(当時)レ・コン・ビン選手を皮切りに、東南アジアの選手を積極的に獲得してきた。チャナティップ選手獲得は、目標とするJ1残留に向けた戦力補強であるのと同時に、クラブや北海道の知名度をタイで高めることで、同国での経済活動の拡大を目指す企業とのスポンサー契約などにつなげる狙いもある。