広島市基町小から「被爆エノキ」の3世を譲り受けた立山町榎の松島武さん(78)は13日、町役場前庭に苗木を植樹した。町は原爆の恐ろしさや平和の大切さを後世に伝えたいという松島さんの思いに応え、敷地を提供した。 松島さんは、1945年8月6日の原爆投下で被爆したエノキの種子から育てた2世、3世を、同校が全国に送る活動に取り組んでいると知った。自宅の地名が「えのき」であることにも縁を感じ、5日に広島で長さ約40センチの苗木3本をもらい受けた。 町役場では1本を舟橋貴之町長と植樹した。石原隆榎町区長、地元の坂井立朗町議らが見守った。舟橋町長は「エノキが町に来たという事実を多くの人に知ってもらいたい」と平和を考える機会になるよう望んだ。松島さんは「平和都市宣言の町『立山町』の象徴となるような立派な木に育ってほしい」と話した。 1本は榎町公民館の広場に植えた。残り1本は決まっていない。