きょうのコラム『時鐘』2017/07/2300:16先(さき)にドイツで開(ひら)かれた「G20」での米(べい)ロ首脳会談(しゅのうかいだん)は、予定(よてい)を大幅(おおはば)に超(こ)える長時間(ちょうじかん)の話(はな)し合(あ)いになった。そのときの記事(きじ)で一(ひと)つ勉強(べんきょう)したことがあった記事には両(りょう)首脳の「相性(あいしょう)(ケミストリー)が良(よ)かった」と、異例(いれい)の英語表記(えいごひょうき)まであったからだ。ケミストリーとは「化学(かがく)」のことだが、英語では「相性が合う」の意味(いみ)もある。あらためてなぜ長時間会談となったのか理解(りかい)できたのである人(ひと)と人の出会(であ)いは「1+1」で普通(ふつう)なら答(こた)えは「2」だが、相性が良いとそれ以上(いじょう)のものが出(で)てくる。友情(ゆうじょう)や恋愛感情(れんあいかんじょう)も相性が生(う)み出(だ)す「化学反応(はんのう)」である。そこで思(おも)う。米ロ首脳の相性がいいのは珍(めずら)しいことだが、これからどんな「化学反応」をおこすのか。不安(ふあん)と期待(きたい)が交差(こうさ)するのであるさて、問題(もんだい)は日本(にほん)の政治家(せいじか)である。安倍内閣(あべないかく)は「お友(とも)だち。イエスマン。同(おな)じ思想(しそう)の人」の集(あつ)まりだと皮肉(ひにく)られたばかりである。相性のいい者(もの)ばかりでは、政治の幅(はば)が狭(せま)くなるとのもっともな指摘(してき)であるだが、大胆(だいたん)な「化学反応」を恐(おそ)れないのは、勢(いきお)いのある時(とき)にしかできないもの。防戦一方(ぼうせんいっぽう)の政治家には無理(むり)な注文(ちゅうもん)だろう。