全日本菊花連盟全国大会南砺大会(富山新聞社後援)は9日、南砺市福野体育館で開幕し、全国の愛好者約300人が出品した約1100点が最高峰の舞台で美を競った。南砺市での開催は旧福野町時代を含め11年ぶり3回目となる。最高賞の内閣総理大臣賞に、氷見市柳田の加納安二さん(68)が丹精した「間管」が選ばれ、黄色く細長い花弁が優美に広がった姿が来場者のため息を誘った。 審査長を務めた全日本菊花連盟の山中誠祐副会長によると、加納さんの間管は花が咲いた形や、花弁の端が丸みを帯びた状態の見事さが評価され、審査員の満場一致で最高賞に決まった。これまで40年以上、菊作りを続けてきたという加納さんは「菊作りは真心が大切だと思っている。最高の賞を取って感無量だ」と喜びをかみしめた。 会場では、多彩な形の菊が黄や白、ピンク色などの花を咲かせ、詰め掛けた愛好者を楽しませた。スプレーギクの競技花に採用された、南砺市開発の品種「南砺の誉」の黄色い花も会場を彩った。 開会式では、全日本菊花連盟の中村幸男会長、名誉大会長の石井隆一知事代理の山崎康至副知事、大会長の田中幹夫市長、鍛治直弘実行委員長があいさつし、橘慶一郎衆院議員が祝辞を述べた。富山県内で全国大会は、南砺市3回のほか、砺波市2回、高岡、富山市で各1回の計7回が開催されており、全国最多。来年は長野県松本市で開かれる。 出品された菊は最終日の10日まで公開され、入場は無料。市は会場と、南砺菊まつり(本社後援)開催中の市園芸植物園を無料シャトルバスで結んだ。10日も運行する。