片手で手軽に食べられる「ワンハンドフード」の商品化に取り組む珠洲市内の11事業者が15日、試作品を完成させた。野菜や海産物など地元食材を詰め込んだすり身揚げや包みピザ、スイーツを仕上げ、写真映えを意識して見た目にもこだわった。同日、珠洲商工会議所で試食会が開かれ、各店が改良を加えた上で4月からの店頭販売を目指し、新名物として定着を図る。 奥能登の地域資源である豊かな食を発信するため、同会議所が「珠洲ワンハンドフード・ワンハンドスイーツ開発プロジェクト」と銘打って企画した。 市内の和食店やイタリアンレストラン、洋菓子店などが、地元食材をふんだんに盛り込み、歩きながらまるかじりできる商品開発を目指し、試作品作りを進めてきた。 飯田高生徒が特産の大浜大豆で作ったおからや、自家栽培のイタリア野菜ケールを使って「見附島」をイメージしたピンチョス(串料理)、海藻アカモクを練り込んだすり身揚げ、能登大納言小豆と珠洲の塩を用いたきんつばなど、各店が趣向を凝らした商品を仕上げた。 15日の試食会では、関係者約20人が各店の試作品の味や特徴、改良点などを確認した。2月23日に飯田町の飯田わくわく広場周辺で開かれる「食祭珠洲まるかじり」(北國新聞社後援)で試験販売を行うほか、9〜10月の奥能登国際芸術祭2020(本社特別協力)での「昼食難民」対策にも一役買う。価格帯は280〜700円を想定している。 奥能登産原木シイタケ「のと115」を使った包みピザ「カルツオーネ」を試作したイタリアンレストラン経営、兼盛康寛さん(43)は「地元の野菜にこだわって試作を重ねた。市内観光を楽しみながら、手軽に味わってもらいたい」と話した。