11月に開校150年を迎える金沢市馬場小で15日、卒業生が残してきた書や絵の台紙を住民有志が貼り替え、保存する活動が始まった。同校では1935(昭和10)年ごろから約50年間、卒業制作作品を表装しており、毎年の開校記念日に展示してきた。劣化した台紙を新しくして市内有数の歴史を誇る学びやの足跡を令和の世にも伝える。 1870(明治3)年11月22日に開校した小橋小を前身とする馬場小では、1935(昭和10)年から87(同62)年までの間、児童が卒業時に制作した10点ほどを選抜して厚紙に貼り、図書館で保存している。 この日は、近隣に住む女性10人が戦時中を挟んだ35〜55年ごろの特に劣化している20点を作業の対象にした。「敬(うや)まへ労(いた)はれ勇士の遺族」「貯蓄は銃後の力」と書かれた戦時中の児童が描いたポスターや、終戦直後とみられる「文化建設 協和一致」の書、桜のアクリル絵などを一枚一枚切り取り、新しい台紙に貼り直した。 参加者の多くは同校卒業生や、夫や子どもが同校に通った住民で、昔話に花を咲かせながら手を動かした。親、自身、子、孫の4世代が同校に通った小西絹江さん(69)=東山3丁目=は児童数が多く運動場の取り合いをしたことや、在校中に給食が始まったことなどを振り返り「同級生や先輩の名前があって懐かしい。昔の思い出がよみがえる」とほほ笑んだ。 作業は地域学校協同活動の一環で行われ、11月22日に行われる開校150年記念式典で公開する。来年度以降も作業を継続していく予定という。