スポーツ、文化、観光の3庁連携による「第4回スポーツ文化ツーリズムシンポジウム」は15日、金沢市文化ホールで開かれた。スポーツと文化芸術資源を結び付け、地域ブランドの確立を目指す取り組みで、今回は初の地方開催となる。トークセッションでは文化庁の宮田亮平長官らが「金沢で全国の先進となるような取り組みをしてほしい」と呼び掛けた。 日本スポーツツーリズム推進機構の原田宗彦会長の基調講演に続き、宮田長官、観光庁の田端浩長官、スポーツ庁次長の瀧本寛長官代理の3氏が登壇し、東京五輪、来年の生涯スポーツ国際大会「ワールドマスターズゲームズ」を見据えた各庁の取り組みや展望を語った。鈴木大地スポーツ庁長官はインフルエンザのため欠席した。 宮田長官は、東京国立近代美術館工芸館の金沢移転は「素晴らしい決断」と評価。文化施設が集積する移転先の本多の森エリアや、美大生による金沢マラソンのメダル制作などに触れ「芸術もスポーツもうまく連携している。標本のようなまちが金沢」と語った。 田端長官は外国人観光客は、地元の人から土地の文化や歴史を聞き、体験するメニューを求めているとし「歴史文化、自然を生かしたスポーツなど、地方にこそ魅力がある。大きなチャンスを生かす取り組みを進めてもらいたい」とした。 瀧本次長は金沢文化スポーツコミッションが打ち出した弓道、茶道、禅を体験できる「武道ツーリズム」を具体例に挙げ「地域の宝に気付き、磨き上げることが重要となる。金沢が、それを大きく推進してほしい」と求めた。 スポーツや文化を組み合わせて観光に生かす地域の取り組みを表彰する「スポーツ文化ツーリズムアワード2019」の表彰式が行われ、「スポーツツーリズム賞」に輝いた白山ジオトレイル(北國新聞社後援)の実行委員会など計6団体をたたえた。