川北町に石川工場を持つ液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は15日、1500人規模で希望退職を募ると発表した。石川工場を含む全拠点の従業員が対象で、2600人程度の国内従業員は半数以下となる。2025年3月期の純損益は11年連続の赤字で、人件費を削減して経営再建を進める。

 JDIの海外も含めた従業員数は3月末時点で約4100人。今回の削減は日本国内の各拠点を対象とする。主力の茂原工場(千葉県茂原市)は26年3月をめどに生産を終了する予定で、売却を検討している。

 JDIは白山工場(白山市)を20年にシャープなどに売却。鳥取工場(鳥取市)も今年3月に生産を終了するなど体制縮小を進めている。全国に6カ所あった生産拠点は、茂原工場の閉鎖後は石川工場だけになる。

 JDIは12年に旧産業革新機構が主導し、日立製作所と東芝、ソニーの中小型液晶パネル事業を統合して発足。従業員は15年には海外を含めて約1万7千人いたが、19年に1200人の削減を発表するなど人員削減を進めてきた。

 スコット・キャロン会長兼最高経営責任者(CEO)が業績不振の責任を取り、6月1日付で辞任する。後任の社長兼CEOに同社生産本部調達統括部の明間純統括部長が就く。

 10月に会社分割を行い、車載向けディスプレーの製造販売事業を新設の子会社「AutoTech」に承継させる。