南砺市五箇山地域の伝統産業である和紙作りの担い手発掘、育成を目指したセミナーが29日、同市東中江(平)の小谷コミュニティーセンター丸山荘などで開かれた。参加者は、五箇山に移住し和紙の新たな活用を提案する若手デザイナーや、伝統製法にこだわるベテラン職人の説明を聞き、和紙の魅力に触れた。

 地元住民でつくる「五箇山 元気な里山」協議会が年3回の予定で初めて開催。第1弾は「働き方」がテーマで富山、石川から16人が参加した。

 「五箇山和紙の里」職員の石本泉さんは、移住して感じる地域の良さを伝え、ブランド「FIVE(ファイブ)」の色鮮やかな和紙で作られた多彩な商品を紹介。「原料作りから携われるクリエイティブな仕事。伝統文化を伝えるのはやりがいがある」と述べた。東中江和紙加工生産組合代表の宮本友信さんは、地元産のコウゾを使った和紙「悠久紙」を説明した。

 参加者は杉尾地区に移動し、宮本さんがコウゾを栽培する1・5ヘクタールの畑で、夏に行う作業の「間引き」と「芽かき」も体験した。高岡市の女性(35)は「ものづくりが好きで、和紙に関係する仕事をやってみたいという思いが強くなった」と話した。

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