「三つ星弁当」はいかが−。飲食店や宿泊施設の格付け本「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」で、最高ランクの三つ星店に選ばれた日本料理の「山崎」(富山市布瀬町南1丁目)が、弁当の製造販売に乗り出す。敷地内に専用の調理施設を設け、手作りする。価格は2000〜4000円で、店主の山崎浩治さん(50)は「富山発の三つ星の味を家庭などで手軽に味わってもらい、新たなファンの獲得につなげたい」としている。 (経済部・室田雅人) 

 弁当は計5種類。店の定番料理のシロエビのシュウマイや、天ぷらが入った「季節の弁当」(税別2500円)をはじめ、「サバのみそ煮弁当」(同2300円)などを用意。「すき焼き弁当」は、上(同4千円)と並(同2500円)の2種類を販売する。

 いずれの弁当も素材や調味料、調理方法は店舗で扱う料理と同じ。今月上旬に開設した専用の調理施設で、予約を受けてから手作りする。山崎さんは「店舗と同等の味を楽しむことができる」とPRする。

 弁当の製造を始めるのは、昨年5月末に「ミシュランガイド」で、富山、石川両県で唯一の「三つ星店」として紹介され、知名度が高まっているため。三つ星効果で予約が多くなる一方、店舗は個室3室とカウンター6席のみで多くの顧客を受け入れるのは難しいことから、新たな事業として弁当に着目した。

 取引先の金融機関である富山信用金庫のアドバイスも受けて「弁当を販売すれば主婦層など客層を広げることができる。企業からの需要も見込める」と判断したという。

 当面は1日200個までの製造に対応。将来的には生産量を拡大し、県内の主要駅や観光地、百貨店で販売することも検討している。山崎さんは「県内外でもっと当店の味を知ってもらい、多くのお客さんに満足してもらいたい」と話す。

 弁当はすでに生産できる体制となっており、電話で注文を受け付けている。受け渡し前日の正午までに予約が必要。問い合わせは、電話076(423)2320。

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