米フロリダ州から西インド諸島にかけて自生するハマベブドウが、県中央植物園(富山市婦中町上轡田)で初めて枝全体に実を結び、見頃を迎えている。1995年から栽培し続けてきた成果で、担当者は「ぜひ見てもらいたい」と話す。見頃は20日ごろまで。

 ハマベブドウはタデ科の常緑広葉樹で、実の形や味がブドウに似ていることから名付けられた。同園では約25年前に熱帯果樹室で苗1本を育て始めた。

 しかし、栽培から15年以上たち、木や葉は十分に成長しているものの実が付くことはなかった。不思議に思った栽培展示課の志内利明主任(49)が花の構造を顕微鏡で調べたところ、育てていたのはおしべのない単性の個体だったことが判明。授粉させるために約6年前からおしべを持つ苗1本を横で育てたことで、3年ほど前から少しずつ実が付き始めた。ことしは枝全体で開花し、実を付けた。

 木の高さは約3メートル。来園者に実を近くで見て楽しんでもらえるよう、高すぎる枝を切り落とすなど剪定(せんてい)を工夫している。志内主任は「来年以降もしっかり実が付くよう頑張りたい」と話している。
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