さまざまな地質時代の地層が分布し"地質の宝庫"と称される福井県大野市で発掘された化石や岩石を紹介する市和泉郷土資料館の企画展「地質時代と化石―大野に眠る4億年の歴史―」が7月22日始まった。中部縦貫自動車道工事で掘り出された岩石から見つかったアンモナイト化石など、同市の多様な地質を特徴づける化石約25点と岩石6種を展示している。

 同市和泉地区には、古生代から中生代までの多様な地層が分布。古くは生物が存在する以前の先カンブリア時代(約5億4100万年以上前)に日本列島が大陸とつながっていたころの岩石があり、当時の海洋と陸上の歴史をひもとく重要な場所とされている。

 展示されたアンモナイト化石は2018年4月〜11月、中部縦貫自動車道の石徹白川橋建設工事で産出された岩石から見つかった4種。同川周辺に約1億6600万年前に堆積した地層の存在が裏付けられた。

 このほか、01年に同市長野で発見され、新種の可能性があるとされている前期白亜紀のマンチュロケリス属のカメ類化石や、全国的に産出する地域が限定されているデボン紀(約4億年前)のサンゴや貝の化石も展示している。

 市教委の酒井佑輔学芸員は「『化石から分かる地質時代』をテーマに企画した。古い化石が出るところは全国的に見ても珍しい。工事で出た岩石から見つかった化石という、通常の展示ではあまり分からない化石発掘の裏側も楽しんでほしい」と話している。

 企画展の関連イベントとして25日、8月1日、8日の午前11時〜正午にギャラリートークがある。学芸員が展示内容の見所や、化石の最新情報について解説する。小学生以上が対象で、参加無料。

 また8月の土日は、プラスチック製の粘土を使った恐竜の歯化石のレプリカ作りも行われる。小学生以下が対象、参加無料。

 ギャラリートーク、レプリカ作りは、ともに申し込み不要だが、新型コロナウイルス感染防止対策として人数制限を行う場合がある。11月8日まで。一般300円。大野市民と中学生以下は無料。

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