長岡花火を題材にした映画「この空の花−長岡花火物語」(2012年)を手掛け、今年4月に死去した大林宣彦監督の追悼展示が1日、長岡造形大(新潟県長岡市千秋4)で始まった。客員教授として造形大で講義をした時の写真や「この空の花」ゆかりの品など約50点を集めた。大学や長岡とのつながりが紹介され、平和を訴え続けた映画製作の志を知ることができる。

 大林監督の遺作「海辺の映画館−キネマの玉手箱」の公開が4日に市内で始まるのに合わせ、大学が企画した。

 大林監督は、アイドルグループAKB48のミュージックビデオ(MV)の撮影などで造形大を利用したことが縁で、13年に客員教授に就任した。

 年に1、2回は大学を訪れ、視覚デザイン学科などの学生に講義をした。学生の映像作品を講評し、「映画を平和の道具として使ってほしい」と製作の哲学を説いた。学生にも慕われ、150人の講義室が満員になることもあったという。

 造形大の久島芳尚事務局長(56)は「学生のことをいつも『子どもたち』と呼び、講義に来ることを楽しみにされていた。映画製作に向かう心構えは、学生に大きな刺激を与えてくれた」と感謝する。

 追悼展では、講義やオープンキャンパスでの姿を収めた写真や、大学に寄せられたサインなどを並べた。「この空の花」で実際に使われた道具や宣伝ポスター、MV撮影時のシナリオ台本などもある。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、学生用玄関近くのガラス張りの廊下に展示した。建物に入らなくても外から見ることができ、一般の人も観覧可能。造形大は「大林監督の足跡を知ってもらいたい」としている。

 11日までの午前9時〜午後5時(11日は午後3時まで)。
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