来年秋に珠洲市内で開かれる2回目の奥能登国際芸術祭(北國新聞社特別協力)で、前回は裏方で支えた飯田高が巨大アートの制作に挑む。中心作品の「大蔵ざらえプロジェクト」で、地元に眠っている民具や漁具を利用し、作家とともに仕上げる。4日、生徒たちは活動の皮切りとして、住民から寄せられた古民具を見学し、故郷の魅力を発信する大役に胸を躍らせた。
 同校の地域活性化を後押しする「ゆめかなプロジェクト」の一環。大蔵ざらえプロジェクトは大谷町の旧西部小体育館を会場に、海底にある集落で時が動きだした様子をイメージした作品づくりを目指す。これまでに市内の家庭に眠っている生活道具や漁具など400点超が寄せられた。
 飯田高は2017年の最初の芸術祭で、生徒が市中心部の飯田町で観光客向けに作品案内をする活動を行った。今回は珠洲の一大イベントである芸術祭のさらなる成功に向け、生徒から「踏み込んだ活動をしたい」との声が上がり、作品制作の準備段階から積極的に参加することにした。
 4日は、1年生の有志25人が民具の保管場所となっている大谷町の旧大谷保育所を見学し、珠洲の人々の暮らしや歴史に思いをはせ、民具がどのように使われてきたかについて想像を膨らませた。
 同校は作品制作の手伝いや会場受付に当たるサポーターと連携し、将来的に生徒が芸術祭に関わる専門グループの結成も視野に入れている。佐道(さみち)正春校長は「芸術祭は地域の歴史や文化を学ぶ絶好の機会であり、多くの生徒に参加してもらうことで郷土に愛着を持つきっかけにしてほしい」と話した。
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