新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて福井県永平寺町商工会は、飲食店を中心とした町内事業所の対策強化に乗り出した。衛生指導の専門家の協力で対策状況を実際に確認した上で「感染防止徹底宣言」の独自ステッカーを交付し、店舗に掲示してもらう。県内有数の観光地・大本山永平寺のお膝元で、ウィズコロナ時代に合わせた安全安心のおもてなしに努める構えだ。

 8月には、大本山永平寺近くの商店主らでつくる「永平寺門前観光協会」が、加盟店を対象に同様の取り組みを実施。商工会は新型コロナとの「共存」を前提に感染拡大の防止と経済活動の両立を図ろうと、町内全域に取り組みを広げることにした。

 店員のマスク着用など、県の「感染防止徹底宣言ステッカー」の掲示基準を満たすと交付申請が可能。その上で福井食品衛生協会永平寺町支部の指導員が実際に現地に出向き、対策が十分かどうかを確かめて配布する。協会の取り組みでは協会役員が確認していたのを、外部専門家に委ねることで信頼性を一層向上させる。

 ステッカーは樹脂製で、縦45センチ、横20センチ。独自の「感染防止徹底宣言」の文字に、県ステッカーのデザインも取り入れた。2日に申請受け付けを始め、8日までに14事業所からの申請があった。

 商工会の担当者は「飲食店や宿泊業者など接客を伴う事業所を中心に呼び掛けているが、製造業などほかの業種にも広げ、町が一体となった対策に取り組みたい」と説明。さらに「北陸新幹線の県内延伸などを見据え、県内観光の中心地域として率先した取り組みを進めたい」としている。

 町も商工会と連動し、本年度9月補正予算案に事業所の対策促進事業を計上。パーテーションなどの設置費を支援する予定という。
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