福井県自然保護センター(福井県大野市)の収蔵資料を紹介する特別企画展が9月11日から開かれる。2016年に県内で初めて捕獲された特定外来生物カミツキガメの剥製や、越前市で放鳥されたコウノトリの骨格標本など初公開を含め、開館以来30年間に集めた動植物や鉱物、古生物の剥製、標本の中から約千点を展示、福井県の多様な自然を学ぶことができる。11月23日まで。

 同センターは1990年7月の開館以来、動植物などの資料を収集。県内研究者らからの寄贈や職員が集めたほ乳類、鳥類、爬虫(はちゅう)類、魚類や鉱物、古生物などの剥製、標本約2万2700点を収蔵している。

 特別企画展は「収蔵資料から見る自然保護センターの30年」と銘打ち、収蔵資料の中から厳選して展示する。

 カミツキガメは16年6月、敦賀市松島町の笙の川堤防で生きたまま見つかった。捕獲後、同センターに持ち込まれ、剥製にして保管してきた。甲羅の長さ30センチ、全長50センチ。鋭い爪、面構えは迫力がある。

 国の特別天然記念物コウノトリの骨格標本は、16年9月に越前市で放鳥された「さきちゃん」。18年6月に長野県松本市で死んでいるのが見つかり、死因の調査後、同センターで標本にする作業が行われた。

 このほか、大野市内の研究者から開館当初に寄贈された大量の植物、ハチの標本や、1997年のロシア・ナホトカ号事故で重油まみれになり、同センターが保護した海鳥の剥製もある。同センターの30年間の活動を紹介した年表も掲示される。

 同センターの担当者は「福井県は日本の中央に位置し、いろんな種類の生物が生息している。収蔵資料を通じ自然の多様性を知ってもらえたら」と話している。

 無料。開館時間は午前9時〜午後5時。祝日を除く月曜と、祝日の翌日は休館。問い合わせは同センター=電話0779(67)1655。

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