新潟県燕市の金工作家玉川宣夫さん(78)が、重要無形文化財「鍛金(たんきん)」保持者(人間国宝)に認定されてから、今年で10年となった節目を記念した作品展が、燕市大曲の市産業史料館で開かれている。玉川さんを代表する技法「木目金」の花瓶を中心とした歴代の作品を並べ、作家人生の集大成ともいえる展示会となっている。

 1970年代から今年にかけて制作された86点を展示。木目金は、色の違う金属を重ねた地金を作り、表面を削って木目のような模様を出す技術。色やデザイン、鎚目(つちめ)の有無など、多くの木目金の花瓶を陳列し、玉川さんが歩んだ軌跡を伝えている。

 このほか会場では、異なる素材をはめ込んで作る「打込象嵌(ぞうがん)花瓶」や、銀と銅の非常に固い合金「四分一」の茶たくや茶合などを紹介する。

 主任学芸員の斎藤優介さん(42)は「玉川さんといえば、木目金のイメージが強いが、多彩な技を持っていることを紹介したかった」と話している。

 11月15日まで。月曜・11月4日休み。大人400円、小中高生100円。燕市民は無料。玉川さんは10日、11月1、15日の午後1時〜4時に在館する。
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