福井県福井市大手3丁目のブータンミュージアムが勝山市鹿谷町保田に移転し10月25日、リニューアルオープンする。空き家を改修して展示室などを設けたほか、新たにカフェスペースも併設する。運営するNPO法人「幸福の国」前理事長の野坂弦司さん(83)は「新たなにぎわい拠点として地域の活性化につながれば」と話す。

 同ミュージアムは2012年にオープン。ブータンに関する資料の展示などを通じ、心の豊かさを示す国民総幸福量(GNH)を国家発展の指標とする同国の素晴らしさを紹介してきた。野坂さんによると、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため3月から臨時休館するとともに、賃料の問題などもあって移転を検討。6月の同法人の臨時総会で正式に勝山移転を決めた。

 勝山を選んだ理由を「ブータンと似ている」と野坂さん。「現地にはヒマラヤ山脈から流れる川があり、その周囲に棚田が広がる地域がある。九頭竜川の両側に田園地帯があり、白山連峰が望める勝山とそっくりで、ここだと思った」と話す。

 入居する空き家の蔵や家屋は既に改装を終えた。蔵には展示室とミュージアムショップを設置。数千点に及ぶ所蔵品のうち、現地の民族衣装や仏画、楽器、織物、写真などを並べる。

 家屋部分はカフェスペースとし、飲み物のほかランチなどを提供。野坂さんは「定期的に音楽の演奏会もしたい」と地域のにぎわいづくりに貢献する考えを強調。「ブータンに興味がある人のほか、自然が好きな人たちにもいい場所だと思う」と来場を呼び掛ける。

 展示室の入場は原則無料とし、難病の子どもたちへの支援募金への協力を呼び掛ける。開館時間は午前11時〜午後5時で、休館は毎週月曜(祝日の場合は火曜)。問い合わせは同ミュージアム=電話0779(64)5278。
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