■伝統工芸 触れる契機に

 井波彫刻伝統工芸士の中田啓一さん(66)=南砺市中ノ江(福光)=が、スマートフォンやタブレット端末を置く木彫りのスタンドを作った。生活に身近な製品に井波彫刻の技術を取り入れることで、伝統工芸への関心を高めるきっかけにしたい考えだ。(堀佑太)

 スタンドは縦5センチ、横15センチ、奥行き6センチ。天神様の木材に使われることが多いケヤキを彫った。デザインはブドウ、雲、波、竹、アカンサスの花の5種類を用意した。ボールペンやリモコンを置くこともできる。

 制作した背景には、木彫刻品の需要減少への危機感がある。近年、住環境の変化などから井波彫刻の柱である欄間や天神様を買う人は少なくなっている。伝統工芸の良さを改めて知ってもらうきっかけをつくろうと、多くの人が日常的に使うスタンドに目を付けた。

 中田さんは「井波彫刻の魅力を多くの人に知ってほしい」と話す。価格は3万8千円(税込み)から。注文は中田さんが代表を務める「中田彫刻店」のホームページで受け付けている。
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