富美菊酒造(富山市百塚)が製造する日本酒2銘柄が昨年、パリとロンドンで開かれた日本酒品評会の部門別で最優秀賞に選ばれた。同社が1年間のうちに、複数の国際的品評会で受賞するのは初めて。羽根敬喜社長は「富美菊酒造の日本酒が外国人に知ってもらえる機会につながれば」と期待した。

 世界的に日本酒の人気が高まっていることから、海外の買い手に自社の日本酒をPRしようと、富美菊酒造は2015年から毎年、国際的な品評会に出品している。今回は「羽根屋 純米吟醸 富(とみ)の香(かおり)」と「羽根屋 吟醸」の2銘柄が、それぞれ別の品評会で入賞した。

 県が2009年に開発した酒米「富の香」を使った「羽根屋 純米吟醸 富の香」は、昨年8月にパリで開かれた日本酒品評会「クラ・マスター」純米酒部門でトップ5に選ばれた。トップ5に入ったのは18年以来2回目。使用する酒米は柔らかく糖分が出やすいため、うま味が強い。

 「羽根屋 吟醸」は、華やかな香りで、切れがあるのが特徴。昨年11月にロンドンであった世界的なワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」の日本酒(吟醸酒)部門で、初めて最優秀賞3銘柄のうちの一つとなった。

 2銘柄で高い評価を受けた羽根社長は「自社の日本酒が世界で認められたようでうれしい。この味を多くの人たちに楽しんでもらえるよう酒造りに励みたい」と話した。

 「羽根屋 吟醸」は2月中旬ごろ、「羽根屋 純米吟醸 富の香」は4月ごろに富山市内の取扱酒店などで販売する予定。
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