新型コロナウイルス感染拡大の影響に苦しむ飲食店を応援しようと、新潟県南魚沼市で22日から、飲食イベント「本気吞(まじのみ)」を初めて実施、入店前の検温や手指消毒など感染対策を呼び掛けつつ、経済活性化を目指す。大人数の宴会は避けるために、個人や少人数の客をターゲットに、地酒と、それに合うつまみをセットにした限定メニューを提供する。

 飲食店や宿泊業者などでつくる実行委員会が企画。本気吞には53店舗が参加する。地元酒蔵の日本酒やワイン、クラフトビールなどと、各店自慢のつまみのセットが600円〜1万円で味わえる。告知のホームページなどで事前の検温など感染予防策の徹底を呼び掛けている。

 実行委は、市内で行われる人気イベント「本気丼(まじどん)」を参考に、参加店舗を募って限定メニューを提供する仕組みを採用した。神保貴雄委員長(40)は「団体客よりも少人数の客にアピールできて、感染防止にもつながる」と狙いを語る。

 本気吞は県補助金に採択され、南魚沼市観光協会からは本気丼の姉妹イベントに認定された。

 塩沢地域の「そば処田畑屋」は最も低価格の600円(税込み)の「酒吞みのためのそばの実入り焼き味噌と鶴齢セット」を用意。日本酒に、みそに香ばしく焼いたそばの実をまぶした一品が付く。店主の田畑敏晴さん(70)は「油揚げやエイひれにも付けて食べてほしい」と語る。

 大和地域で「北乃宿」を営む上村隆志さん(55)は「昨年4月から忘年会や歓送迎会もぱったり無くなった。本気吞のような企画はありがたい」と話す。メニューは1200円(同)で、つまみは甘酢を絡めたチキン南蛮と日替わりの2品。梅酒か日本酒を選ぶ。月〜木曜限定。

 最高額は、六日町駅前の創作料理店「なにわ茶屋」の1万円(同)。ブランド和牛・松阪牛のヒレ肉をレアで焼き、まろやかな越後ワインとペアリングした。代表の奥野直人さん(41)は「最高の黒毛和牛を割安で味わってほしい」と話す。2〜4人でシェアするのがお勧めという。

 実行委は「イベントを機に新しい店を開拓したり、ご無沙汰だったなじみの店に足を運んでみたりと、密を避けながら街に繰り出してほしい」としている。本気吞は2月20日まで。

 期間中、5店を巡るとQRコードで応募できるスタンプラリーも実施する。
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