新潟県の佐渡島内に残るひな人形を集めた「ひな人形からみる佐渡の人形展」が、佐渡市八幡の佐渡博物館で開かれている。北前船で佐渡へ運ばれたとみられる享保雛(びな)など、家々で大切に伝えられてきた約90点が華やかに展示室を飾っている。

 展示は、江戸から明治期の人形で、地主だった家などが寄贈した品が中心。比較的大ぶりで関西に由来する享保雛、小ぶりで鏡やかごといった道具類が多い関東系のひな人形などが並ぶ。

 内裏びなを飾る小さな館が付いた豪勢な「御殿飾り」のほか、通常3人の官女が5人並ぶ「五人官女」など珍しい人形も。島内ではひな人形とともに、別の人形も飾る風習があったことから、共に飾られた市松人形なども陳列されている。

 学芸員の平野黎さんは「ひな祭りにつながる古い風習『上巳(じょうし)の節句』には邪気をはらう意味もあった。ウイルス禍で各地のひな祭りのイベントが中止となる中、展示で季節や佐渡の歴史を感じてほしい」と話した。

 3月23日まで。入館料は大人500円、小中学生200円。問い合わせは同館、0259(52)2447。
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