江戸時代の浮世絵師、歌川広重の代表作「東海道五十三次」の全作品を集めた展覧会が、新潟県弥彦村の弥彦の丘美術館で開かれている。東海道沿いの全55地点の趣ある風景や人間模様が、江戸の日本橋から終点の京都まで順番に並んでいる。

 作品は全て1833年に「保永堂」から刊行された初版の品々で、終戦時に進駐軍の将校が米国に持ち帰った。その後、日本人が1990年前後のバブル期に買い戻し、知足美術館(新潟市中央区)の元に渡った。

 作品保護のため照明を通常の10分の1に絞った会場には、「広重ブルー」とも呼ばれる藍色がふんだんに使われた「沼津 黄昏(たそがれ)図」や、飛ばされたかさを追う旅人がコミカルに描かれた「四日市 三重川」などが並ぶ。会場中央には何段階にも分かれた刷りの工程が分かるパネル展示も設けた。

 コレクションを貸し出した知足美術館の中山輝也代表理事・館長は「広重の絵にはストーリーと遊び心がある。面白みのある表情にも注目してみてほしい」と話した。

 21日まで(会期中は無休)。高校生以上300円、小中学生150円。
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