新潟県胎内市下赤谷の市美術館で、大正から昭和にかけて日本美術院を背負った小川芋銭(うせん)と酒井三良(さんりょう)の日本画展が開かれている。新潟県にもゆかりがある2人の詩情豊かな作品22点が並び、訪れた人を魅了している。

 旅を愛した芋銭は俳人でもあり、多くの文人墨客が訪れた五十嵐家住宅(阿賀町豊実)の周辺には句碑が立つ。かっぱの絵を多く描き、幻想的な作風で知られている。一方、芋銭を生涯の師として仰いだ三良は、妻が新潟市出身。農村の生活や自然を描き続けた。

 展示品は市民2人がそれぞれ個人所有している物。22点のうち19点を出品した書道家の伊藤耕一さん(67)=胎内市星の宮町=は「芋銭は絵だけでなく、書にも味がある。三良の作品からは、ほのぼのとした人間愛のようなものを感じ取れる」と話している。

 伊藤さんは2005年にテレビ番組「開運! なんでも鑑定団」に出演。380万円の値が付いた三良の大作「夏の森」も展示されている。

 21日まで。月曜休館。入館料は大人300円、小中学生150円。


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