福井県越前町大樟の同町漁協荷さばき所で9月2日、底引き網漁の初競りが行われた。競り人の威勢よい掛け声が響き、新鮮なアカガレイやノドグロなどが次々に競り落とされていった。

 水深350メートル以上の海域で行う「沖引き」は天候に恵まれず、初日の水揚げ量は例年よりやや少なめとなった。比較的浅い海域の「磯引き」は、アンコウが豊漁だったという。

 競りは「初物」を求める仲買業者たちでにぎわった。ただ、新型コロナウイルス感染防止のためマスクを着用。声は出さず、指の動きでお目当ての魚を競り落とした。

 越前町漁協によると競り値はほぼ例年並み。コロナ禍で外食需要が減る一方、スーパーなどでは魚の売り上げが伸びているそうで、組合長は「おいしい魚を家庭の食卓に届けていきたい」と話した。

 底引き網漁は1日午前0時に解禁。越前漁港からは町漁協所属の38隻が出港した。同漁は来年5月末まで続く。
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