福井県坂井市の一般社団法人DMOさかい観光局が今春認定した観光ガイド「東尋坊マイスター」による初のサンセットガイドツアーが9月20日、名勝東尋坊で行われた。参加者16人がマグマが冷え固まってできた柱状節理の地質学的な価値や歴史を学び、オレンジ色に輝く日本海の夕景も満喫した。

 ガイドツアーは秋の東尋坊を舞台にしたイベント「東尋坊SUNSET2021」の一環で企画された。

 東尋坊は高さ約25メートルの柱状節理が約1キロにわたって続き、断崖絶壁の大池や千畳敷といった地質学的に貴重なスポットが多いことで知られる。マイスターは、その生い立ちや魅力を分かりやすく伝えている。この日はマイスターの男性が、地元の人しか知らないという"裏ルート"でツアーを始めた。

 一行は荒磯(ありそ)遊歩道に入り、映画「釣りバカ日誌」のロケ現場になった三段岩やロウソク岩の説明を聞いた。平らになっている千畳敷に下りると、三国港突堤用に採石するためダイナマイトを差し込んだ穴の跡を見学。柱状節理の横断面の長さをメジャーで測り、大きさを実感した。

 友人と参加した女性(35)は「知らないことも多く、特に千畳敷に初めて下りることができてよかった。東尋坊のすごさを十分楽しめた」と話した。ツアー後は水平線に沈む夕日を眺めた。

 東尋坊マイスターは2024年春の北陸新幹線県内開業を見据え、高度な専門知識を持った案内ができるように導入された。

 DMOさかいは「東尋坊再整備計画も進んでいる。コロナ禍でマイスター13人の活動はあまりできていないが、実践を積み、来年度はガイドツアーを本格的に展開していきたい」としている。
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