観光客に地元の農産物や直売所の情報などを伝える福井県の「農遊コンシェルジュ」の認定証授与が9月22日、福井県美浜町久々子の県園芸体験施設「園芸LABOの丘」で二州地区の対象者を皮切りに始まった。順次、各地区で授与されたコンシェルジュが本格的に活動を始めるほか、認定に合わせたスタンプラリーを開催し、農村地域の誘客を進めていく。

 県が発案した造語「農遊」は農村を回遊し、その魅力に親しむ観光旅行を指す。今春、農村の誘客や振興につなげようと、県が県内6地区から希望者を募り、農村文化などを学ぶ計5回の研修を開催。現在5地区の直売所や農家レストラン、農家民宿の従業員ら90人を認定した。研修中の坂井地区は10月1日までに約30人が決まる見通し。

 コンシェルジュは緑色のオリジナルTシャツやバッジを身に着けるほか、勤務先に常駐を示すポスターを掲示する。園芸LABOの丘で22日、嶺南振興局の局長が認定を受けた20人のうち集まった16人に認定証を授与した。受け取った町健康楽膳拠点施設「こるぱ」の館長は「お客さんに周辺施設や農産物をPRして、地元でしか得られない要素を発信したい」と意気込んでいた。

 スタンプラリーは10月1日から2カ月間開催する。コンシェルジュがいる観光農園や農家レストラン、観光地など県内103カ所にあるQRコードのうち、3カ所で読み込むと、抽選で若狭牛やイチゴ狩りチケットなどが当たる。同1日に県の特設サイトで対象施設を公開する。

 今後、県はコンシェルジュを紹介するカードの製作やホームページでの情報発信に取り組み、活動を後押しする。担当者は「まずは県内の人たちに直売所や観光農園の魅力を伝えてもらい、将来的に交流人口の拡大や福井県のファン増加につなげてほしい」と期待していた。

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