珠洲市で開催中の奥能登国際芸術祭2020+(北國新聞社特別協力)は1日、一部会場の公開制限が解かれ、16の国と地域から参加した53組の芸術家の作品全てが鑑賞できるようになった。勢ぞろいした現代アートを見ようと朝一番に会場巡りを始めた熱心な美術ファンもおり、鑑賞の受け付けに当たる運営スタッフは、熱気の高まりに期待した。

 清水町の旧清水保育所では、公開を待ち望む声の多かった塩田千春氏の作品「時を運ぶ船」が公開された。名古屋市の大学職員竹内康子さん(61)は、すずアートバスに乗車して作品巡りを楽しみ、「ガイドが珠洲の生活の様子やその地域の小ネタも教えてくれて面白い」と話した。

 会場で作品説明に当たった運営ボランティアの南昭義さん(80)=片岩町=は「屋内作品の解禁を1カ月ずっと待っていた。相手から感謝してもらえてうれしい」と笑顔を見せた。

 正院町川尻の旧漁具倉庫に展示されたデイヴィッド・スプリグス氏(英国出身)の「第一波」は、透明なフィルムを重ねて真っ赤な波を表現した。訪れた人は印象的な大作に見入った。

 芸術祭は11月5日までで、同4日を除く毎週木曜日は屋内作品の展示を休止する。市内4カ所に設けられた検温スポットに立ち寄ってから鑑賞する。

 奥能登国際芸術祭2020+(プラス)のキャラバンは1日、北國新聞社を訪れ、作品の公開が全作品となったことや会期の延長をPRした。

 作品展示会場を巡る「すずアートバス」の運行が始まったほか、検温スポットを2カ所から4カ所に増設したとした。米谷美穂さんは「多くの作品が展示されているので、珠洲に泊まってじっくり鑑賞してほしい」と呼び掛けた
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