富山市根塚のラーメン店「めん家」は、生麺とスープのセットなどの自動販売機を店前に設置した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う時短営業で、来店者に食事を楽しんでもらえなかったケースがあったため導入を決めた。人気ラーメンのほか、自動販売機限定メニューを加え新たなリピーター獲得も目指す。

 富山市でまん延防止等重点措置が取られていた期間中、めん家は営業終了時間を1時間繰り上げ午後8時までとしていた。来店客に帰ってもらうことがあり、店主の新家英司さん(56)はつらい気持ちになった。これをきっかけに自動販売機を取り入れた。

 生麺での提供にこだわりを持つ新家さんは麺の冷凍保存ができないことから、需要が増えたテークアウトで客を待たせることにも悩んでいた。設置した自動販売機は冷蔵タイプで、課題が解決できたという。

 人気商品「塩ラーメン」や「しょうゆラーメン」(各850円)のほか、自動販売機限定メニューとして「牛すじ&牛肉みそ煮込み」(700円)と「豚バラ角煮」(600円)を販売。麺やつゆなどはパック入りで、家庭で温めてもらう。

 1番に商品を購入した常連客で富山市の会社員、中嶋敦さん(44)は「営業時間外でも購入できるのはうれしい。今後たくさん活用していく」と喜んだ。今後は、販売状況に合わせて自動販売機の設置台数を増やす考え。新家さんは「より多くの人に当店自慢の生麺のおいしさを伝えたい」と話した。
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