福井県美浜、若狭両町などでつくる三方五湖エリア全体協議会は11月3日から12月26日まで、路線バス「ゴコイチバス」を土日祝日に実験的に運行する。三方五湖観光は駅からの2次交通が課題とされる中、2024年春の北陸新幹線敦賀開業を前に観光客をJR敦賀駅以西に呼び込む体制を整えたい考え。バスは三方五湖沿いを走るルートで、レインボーライン山頂公園などを巡る。10月15日、報道陣や関係者向けの試乗運行があった。

 同協議会事務局の県嶺南振興局によると、敦賀からJR小浜線で両町を訪れた場合、観光施設への移動手段にコミュニティーバスがあるが、住民の利用頻度が高い朝夕の便が多いという。また、嶺南屈指の観光地レインボーライン山頂公園を通る路線バスはなく、観光客のニーズに合っていなかった。実証実験は現在の課題を解消し、嶺南周遊を促す狙いがある。

 ゴコイチバスは1日9便で敦賀駅や美浜駅が発着点。園芸LABOの丘、早瀬、日向料金所、同山頂公園、海山、縄文ロマンパーク、三方駅を巡る。2日間乗り放題乗車券があり、敦賀駅発は2千円(6〜11歳は千円)、美浜駅発は1200円(同600円)。乗車券に千円(同500円)上乗せすると、山頂公園の入園券、県年縞(ねんこう)博物館と若狭町若狭三方縄文博物館共通観覧券がセットでもらえる。

 試乗会では「ゴコイチバス」のロゴをあしらった車体がお目見え。その後ルートの一部である久々子湖畔を走った。車内には美方高生2人が事前に録音した音声案内が流れ、参加者は運行の雰囲気を感じていた。

 録音した2人の学生は「地元の紹介も交ぜて魅力が伝わるようにした。観光客の皆さんに良い印象を持ってもらえたらうれしい」と笑顔だった。

 同協議会は実証実験の結果を見て本格的なバス運行を検討する。県嶺南振興局嶺南プロジェクト推進室の斉藤輝幸室長は「実現すれば乗り換えなしで三方五湖に行ける。嶺南6市町をつなぐバスになれば地域活性化につながるだろう」と期待した。
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