金沢から工芸の魅力を発信する「金沢21世紀工芸祭2021」(北國新聞社特別協力)は26日、金沢市内やオンラインで開幕した。工芸ゆかりの場所を巡る「工芸回廊(こうげいかいろう)」など多彩な催しが展開され、来場者が工芸の歴史や奥深い美に触れた。

 工芸回廊(こうげいかいろう)には4人が参加し、野町5丁目の九谷光仙窯で、利岡光一郎代表が九谷焼の制作過程を紹介し、ろくろ挽きや絵付けを実演。利岡代表は焼き物は完成するまでに大きさや色が変わるとし「瞬時の感覚だけでは作れない」と手仕事の苦労を語った。県工高も見学した。

 複合ビル「里見町APARTMENT」では、「金沢みらい茶会」のプログラムが開かれた。映像作家さわひらきさんと、加賀市を拠点に活動する映像関連団体「映像ワークショップ」によるお点前や茶炭を作る工程を収めた動画が四つのスクリーンに放映され、来場者が茶の湯に親しんだ。

 中村記念美術館旧中村邸では、茶の湯を育んできた12人の茶道での思い出を記したパネル、茶わんや水指といった茶道具などが並んだ。

 工芸祭は「土に紐づく工芸のポリティクス」をテーマに、工芸と料理の関わりを記事で紹介する「趣膳食彩(しゅぜんしょくさい)」、金沢みらい工芸部による作品展示も行う。28日まで。
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