秋季特別展「加賀本多家と金沢城」(北國新聞社後援)は9日、加賀本多博物館で始まった。金沢城二の丸御殿の1808(文化5)年の焼失を受け「仮御殿」として使われた本多家上屋敷の絵図や、2年後の御殿再建に関する新史料など約50点が展示された。

 二の丸御殿は藩主の住まいと政務の場で、焼失後は、本多家8代政禮(まさつぐ)が加賀藩12代藩主前田斉広に上屋敷を提供し、仮御殿とした。当時の上屋敷の絵図には「虎之間」「河北御門」など、城内の二の丸御殿と同じ名が赤字で記されており、上屋敷を御殿に見立てて使用していたことが分かる。

 御殿の再建竣工の直後に作成され、各部屋の寸法やふすまの絵の画題などが詳細に記されている新史料「二之御丸御殿御造営御間之内細見(にのおまるごてんごぞうえいおんまのうちさいけん)」や、御殿の絵図、天井画、飾金具の図もあり、来場者が往時に思いをはせた。

 本多家9代政和に前田家から嫁いだ寿々姫のために建てられた屋敷の絵図や、薬箪笥(たんす)など輿入(こしいれ)品、室町時代の甲冑(かっちゅう)なども展示されている。12月6日まで。

 9月19日に本多俊彦金沢学院大教授の講演会、10月23日に本多政光館長のギャラリートークが行われる。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】