国立工芸館のジャンルレス工芸展は16日、金沢市の同館で始まる。工芸のジャンルを超えて、重鎮から気鋭の作家までが制作したデザインと現代アートの秀作99点が並び、宮田亮平顧問は「多彩な作品が共鳴し合い、作家にも鑑賞者にも新たな価値観が生まれる機会にしたい」と語った。

 15日は内見会が開かれた。細かい数字を描いた螺鈿(らでん)で漆黒に電脳世界のような空間を表現した池田晃将さんの「電光無量無辺大棗(なつめ)」や、多彩な素材を組み合わせた陶芸家、中村錦平さん(金沢市出身)の「日本趣味解題/閉ジタ石」などが目を引いた。

  ●「美の伝道者に」

 7月の顧問就任後初めて会見した宮田氏は「工芸館は美術を通じて日本の心を発信する『伝道者』でありたい」と抱負を述べた。同展は12月4日まで。17日と11月5日には出品作家のトークイベントも行う。
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