柄と刃の組み合わせを自由にカスタマイズできる包丁「伝統工芸MY包丁」が、越前打刃物の産地の職人3人の協力で商品化された。柄は11種類、刃は3種類から好みのパーツを選んで注文できる。自ら考えたデザインによる柄の漆塗り体験も受け付ける。クラウドファンディングサイトで11月末まで販売している。

 プロジェクトは、日本各地の伝統技術を生かすプロデュース会社「エディットジャパン」(さいたま市)が企画した。柄を手掛けるのは、包丁の柄を専門に製作している山謙木工所(越前市池ノ上町)の柄職人山本卓哉社長と、妻で蒔絵師の由麻さん。刃は工房「STYLE−K」の打刃物職人黒﨑真さんが担当した。

 木目を生かした天然木の柄はチェリー、パープルハート、黒檀の3種類。漆塗りの柄は、越前和紙を漆で貼って錫粉(すずこ)を蒔いた「すず和紙塗り」、さまざまな色の漆をマーブル状に混ぜた「流紋塗り」から選べて、青や緑、紫などを基調とした各4種類を用意。いずれも日常使いが楽しくなるようにとポップな色合いでそろえた。刃は、鍛造の際に残す鎚目入り、研ぎ入れで現れるダマスカス模様入りなどの3種類。柄と刃の組み合わせは33パターンとなっている。

 独自性を求める人向けには、工房を訪れて柄の色やデザインを自分で表現できる体験プランや、職人に希望するデザインを伝えるオーダーメードのプランを設定。オプションで柄の文字入れ、刃の名入れも受け付ける。クラウドファンディングサイト「クリーマスプリングス」で10月7日にプロジェクトを公開した。価格は1万8千円から。

 山謙木工所は2020年に自社ギャラリー「柄と繪」を構え、伝統工芸の魅力発信に力を入れている。卓哉さんは「越前打刃物を全国に伝え、お客さんの柄の好みを知ることで今後の創作にもつなげていきたい」。由麻さんは「漆の表現は幅広い。今回の商品で漆のかっこよさ、かわいさをシンプルに感じてほしい」と話す。

 エディットジャパン代表の坂元晃之さんは「福井の伝統工芸の各分野で活躍する一流の職人がそろったプロジェクト。自分だけのオリジナル包丁で料理を楽しんでもらいたい」と呼びかけている。

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