多様な墨の美堪能、北國水墨画展が開幕 県内作家ら59点出展
北國水墨画展は、水墨画の愛好者が会派を超えて集い、日々の研鑽(けんさん)を披露する展覧会となる。今回は一般公募の部で入選した38点と、審査員、出品委嘱の21点が展示された。
最高賞の北國新聞社社長賞となった所村勲さん(内灘町)の「寒中無人駅」は哀愁漂う駅のホームを荒々しい筆遣いを交えて表現した。北國新聞文化センター理事長賞に選出された上田芳風さん(能美市)の「参道」は石段の存在感を浮かび上がらせた。
会員奨励賞に選ばれた小寺悠風さん(小松市)の「静(せい)」は森の厳かな雰囲気とわずかに差し込む光の神秘さを描いた。田園風景や迫力ある太鼓の演奏を描いた作品などが並び、来場者は「心に刺さる」「音まで聞こえてきそう」などと感嘆しながら、自然の美しさや人間の生命力を感じ取った。
会期は20日まで。入場料は500円で、中学生以下は無料となる。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】